GOUKIZM

2014-09-24

アーケードスティック(RAP)静音化8

ボタンの静音化に続報です~
ついに・・・・ついに、シリコンを使って着脱可能な吸音材を作る事に成功しました!
(って、コレを描いてからもう2年以上下書きのままに)
しかも、シリコンの「乾燥に丸1日以上かかる」という弱点を克服し、乾燥1時間、うまくいけばトータル2時間から3時間程度で簡単にすべての工程が終わってしまうという進化も成し遂げました!


左がその 吸音材 。目指したのは右の注文品と同等の物。これ1つで500円したので、8個つくると4000円+送料・・・。効果はあれど、スティックの料金の半分・・・では割りに合わない。
という事で、色々と試行錯誤を繰り返し、ようやく「早いの、うまいの、安いの」を実現できました。


はじめはこんな風にボタンの中に直接流し込んでいました。
効果はケシゴムと同等で、ケシゴムのようにサイズを気にして切る必要がないので比較的簡単でした。でも、中まで乾燥するのには時間がかかりすぎ、しかも外からは乾燥しているかわからないので次の工程にすすむタイミングがわからず失敗を繰り返しました。取り外しがきかないのもイマイチな理由です。
それではここから本題。必要な物は以下の通り
材料は、シリコンシーラント(+コーキングガン)。
道具は、サランラップ、ガムテープ、定規、カッター(+カッターマット)、ペットボトル、円筒状のペン(直径8mm程度の)、ティッシュ、マイナスドライバー。
シリコンシーラントとガンはホームセンターで手にはいります。
二つで500円程度。通販でもかえます。
※あと2mmのゴムシートとコンパスカッターもあればいいかも。
さて、それでは作業を開始しましょう。
まずはものさしをガムテープで養生。これでシリコンをのばすスキージを作ります。全体を覆ったほうがよいでしょう。シリコンはとてもふき取るのが面倒なのです。余計なところについた時は手早くティッシュでふき取るか、放置して固まったところを剥がすという感じで対処してください。
念のためシンナーを買っておくと安心。
そして平らな物にラップをはり、少し感覚をあけながら棒状にシリコンを出していきます。これはアクリルのティッシュケースです。

長さは30cmくらいあるとあとあと楽です。
写真は20cm程度。あとで苦労しました。
先ほど出したシリコンをのばす作業をします。
ここが一番のポイント。
定規をスキージがわりにしてシリコンを出来るだけ厚みが均一になるように伸ばします。何度も繰り返すと硬化が進んでムラが出やすくなりエアーも含むので出来るだけ回数は少なく終わらせましょう。
定規についたシリコンはムラのもとになるので早い段階でティッシュでふき取るかテープを張り替えてください。
綺麗に伸ばせたら乾燥させましょう。
3月で1時間程度。暖房をあてたりコタツの中にいれるのがおすすめです。夏ならもっと早く乾きそう。
平たく伸ばしているので比較的早く乾きます。(ボタン内に注入した場合は24時間以上かかりました)
定規のガムテープははやめにはがして捨ててください。
乾燥させている間にペットボトルの口の部分を切断しておきましょう。あとでシリコンをはめて形を整えるために使います。

※写真の位置で切るより、キャップの切れ端のワッカ(日付が描いてる部分)がちょうど落ちる程度の高さで切断するとベスト


複数個あれば便利ですが、のこぎりがなくカッターしかない人は1個が限界かも。
先ほど乾かしておいたシリコンを切る作業にうつります。

指で軽く触れて表面がしっとりしていてベタつきが無くなればひとまず乾燥は終了です。

12mmの幅でラップごと短冊状にカットしてください。
シリコンがのっていない先端のラップの余分を残しておくとはがすときに便利。
カット出来ればラップをはがします。
きもちよ~くはがれると成功ですが、乾燥がイマイチできてないとはがれにくいのであと30分は放置したほうが無難でしょう。
今度はボタンにはめるための形にするため、ペンに巻きつけていきます。粘性が残っているのですんなり巻きつき、乾けば解けません。
あとでペンから抜くために、ペンに軽めにラップを巻いてそこにシリコンを巻きつけてください。乾燥しないよう手早くするのが吉。
この時、引っ張りながらやるのはNG。幅にムラが出ます。
エッジをあわせ、ズレたらやり直しながら丁寧に。
直径が21mm程度になればOK。今回は長さがたりなかったので継ぎ足しながら巻きました。
写真では巻き終わりの最後にシリコンを塗りつけて段差を消しています。
(はじめのラップにシリコンを伸ばす段階で、端っこを薄く延ばしておくとこの作業は不要になります)
ペットボトルの口径は21mmで奇跡的にボタンのサイズと同じなんです。これにシリコンがスッポリはまればOKってことです。

この口にシリコンをはめ込む時、無理の押し込むと巻きがズレる事もあるので、中に入れず上に重ねて大きさの参考にする程度でもいいでしょう。
あのシリコンからとりあえず4個つくることができました。
ペンにさしてしばらく放置し穴の形を安定させます。
もつとドクターグリップ状態でとても気持ちいです。
あとは微調整です。
やはり手作業なので完全に接地面をフラットに作りきる事は出来ません。
なのでペットボトルの口を使って高さを均一にします。

※キャップの切れ端分の高さをカットしてればよかったんですが、この中にボタン静音用の厚2mm厚のゴムリングを3個重ねてはめこみ高さを調整しました。
これにペンをさしたシリコンをのせ、余計な出っ張りを、カッターで切り落とします。
実は、この出っ張りは表面をフラットにするために前もってシリコンを盛り足して乾かした物です。この出っ張りが少ないとカッターが入りにくく、カットしにくいので。そして、ペンをさしておくことで、シリコンの穴が固定されるのでカッターの通りがよくなります。
ペンを回していけば、ペロ~ンとこの出っ張りは剥がれ落ちます。
仕上げに6mm厚みを残すようにスリットをいれます。定規ではかるのも面倒なので以下の方法をとりました。

写真ではペット口の中に高さ16mm分のゴムの台をしこんでいます。口をキャップリング上部で切断した人は4mmの物を仕込んでください。そこにシリコンをはめ込み、切れ込みを入れればちょうどいいスリットが出来ます。口に十字を書き込んでおくと目安に出来ます。
装着すればこんな感じです。
静音効果絶大。
是非つくってみてください!

1 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

youtubeの動画から来ました
わかりやすい記事でとても参考になりました